多分、星野源のアイデア以上にカバーするとダサくなる曲はない。
こんにちは、ヒルネヅキです。
今回は星野源さんのアイデアに関連する記事を書きたいと思います。
この曲に関しての考察はたくさんの方がしていると思うので、ぼくは曲そのものについてというより、この曲を中心としたムーブメント、特に「カバー」について考えてみたいと思います。
まず、アイデアという曲は今までの星野源を形成する音色、バンドアレンジ、アコースティック感に加えて、2コーラス目以降からのHIP HOPを意識したビート、間奏のfuture baseを取り入れたサウンドという、幕の内弁当にさらにおかずをプラスで付けたような、全部盛り感MAXな楽曲です。
最初にフルコーラス聴いた時は「そうきたか!!」の連続でした。
そして、その感情こそが「アイデア」というこの楽曲の伝えたい核心の部分なんだと思いました。
素晴らしい音楽に出逢ったら、音楽をやっている人間としてはカバーをしてみたくなるものです。
カバーには色々な手法がありますが、
- 弾き語り
- 原曲と真逆のアプローチ(ロックな曲を打ち込みアレンジにする等)
このアレンジの仕方が王道なロジックだと思います。
しかし、このアイデアという曲はこの手法が通用しません。
少なくとも「カッコ良く」カバーすることは難しいと思います。
理由は大きく2つ。
- 弾き語りも含めて、ポップスに用いられるアレンジのほとんどを内包した作りになっている
- タイトルが「アイデア」
1.に関しては書いてある通りで、もはや「真逆のアプローチ」というものが無いので通用しません。
そして何より、タイトルが「アイデア」。
これがヤバイです。出川哲郎級のヤバさだと思います。
この曲のブレちゃいけない核心の部分、伝えなければその曲では無くなってしまう部分が、様々な「アイデア」でリスナーを驚かせること、エンターテイメントさせることだからです。
少なくとも原曲以上のアイデアを盛り込ませないと、カバーとしてめちゃくちゃ「ダサい」わけです。
YouTubeなどではカバー動画を出している人たちがたくさんいますが、この曲に関しては大体どれもアレンジ的にもダサい印象だし、この曲を選曲してる時点で楽曲に対するリスペクトが無い人なのかなーと思ってしまいました。
カバーって正解不正解の曖昧なものだけど、原曲に対するリスペクトが伝わるかどうかが唯一の正解な気がします、個人的に。